ガラス工芸について(1)
ガラスとは、主原料である「珪素」に、ナトリウムやカルシウムなどを混ぜて
高熱でとかし、成型して冷やして固めたものです。
珪素に混ぜる原料により、様々な性格をもったガラスが生まれます。
主な、ものとしては
1)ソーダガラス
一般に、ガラスと言えばこのガラスを意味します。
珪素に、ナトリウムやカルシウムが混ぜられています。
窓ガラスや普通のグラスなどに使用されており、安価で丈夫なのが特徴です。
2)鉛クリスタルガラス
鉛を混ぜることにより、光の反射率や屈折率が高く、カットすると美しい輝きを
見せるガラスとなります。
一般に、クリスタルガラスと言えば、この鉛クリスタルガラスを意味します。
3)カリ・クリスタルガラス
鉛を使わず、カリウムを使用したクリスタルガラスです。
最近では、環境に配慮して このカリ・クリスタルガラスがよく使用されています。
メーカーによっては、エコロジークリスタルガラス などとも言います。
4)石英ガラス
混ぜ物をせず、珪素のみで作られたガラスで純度が高いため、透明度が高く
カメラのレンズなどに使用されます。
光学ガラスなどともよばれます。
その他、コバルト・鉄・クロム・ウラニウムなどの鉱物を混ぜることにより、色のついた
ガラスが作られることもあります。
さて、次回はガラスへの装飾技法についてお勉強いたします。
クオルーチェは、4月末をもって閉店させていただきます。ご注文の受付は4月25日までとさせていただきます。